リレーエッセイVol. 11

今、青年は!!

   

長野県青少年育成県民会議

常任理事  堀内 豊彦  (長野県VYS連絡協議会会長) 

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 最近「青少年」と一声で話されることが多いわけですが、青年の実態は単純な概念ではないように思います。昨年長野県では青年の家を4箇所から2箇所に減らしたわけですが、その議論の中、「青年」という概念について教育委員会の担当者に質問をしても、中々的確な回答が返ってきませんでした。過って国際青年年のおり世界各国の事情により青年の概念が違うのに驚きましたが、青年とは「結婚適齢期の男女」といったイメージが一般的でしょう。

 さて、青少年育成に取り組んでいただいている皆様のことばの中に「家庭・学校・地域」という言葉をよく耳にします。私自身40年近く子供たちと関わり、枕ことばのようにその言葉を使っているわけですが、最近中高生の問題行動に出会うたびに、もっと前の「小学生時代からの教育が大事かな!」と感じ、さらに「幼時教育がもっと大事かな!」「三つ子の魂・・」という話もあるから乳児の頃からの子育てこそ大事なのかもしれない。となると乳児の学校はありません、地域もあまり深く関わりません、やはり「家庭」から出発していると思うわけです。家庭とはまず「お父さんとお母さん」からはじまるわけですが、実は出生届にお父さんお母さんの欄がありますがその欄に自分の父母の名前を書いてしまうような間違えをする親の話しを耳にしました。自分が親になった自覚を持たないとしたら、これは大変なことになります。

 憲法第24条「家庭生活における個人の尊厳と男女の平等」では、婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。とあります。ここの部分には子供のことはまったく出てこないわけですが、多くの場合婚姻により子供が生まれ温かい家庭が誕生するわけです。しかし、夫婦は親になる教育を十分受けているとは思えません。子育ての中で時々「そんなこと私は聞いていない」「子育てマニアルをもらってない」と居直る親がいるかもしれません。親になるための免許証も技術習得の学校も一般的には存在しませんが、結婚の出会い相談以上に親になるための青年教育は必要だと思います。青年会など青年のサークルが激減し今や伝統の祭りなど地域文化の継承すら困難な時代になりました。また、新社会教育法においては公民館事業の中からその中心であった青年学級の項が削除されなど青年教育の機会が少なくなる中ですがニート・引きこもりなど解決しなくてはならない問題はますます増えております。本会議も新会長を迎えるにあたり改めてかっての青年の船(平成14年廃止)のようなふるさとの青年を育てる事業こそ大事だと感じ、真剣に取り組んでまいりたいと思います。

 

 

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